ロクディムりょーちんの「僕が即興芝居で、こだわること。大事にしていること。」#3 『自分に起きたことを大事にすること』

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『自分に起きたことを大事にすること』

よく人から、「舞台に上がる前は緊張しないんですか？」って聞かれます。
うん。そりゃ、緊張します。不安にもなります。
「お客さんを楽しませることはできるかな？」「良い場面を創っていくことはできるかな？」なんて、考えてしまうこともあります。
そんな時、僕はそれを無しにはしないようにしています。
ただただ、「あ、緊張しているんだな」「不安に思ってるんだな」なんて俯瞰的に見て、共存する。
だって、僕がライブを前にして、ただ感じたことですから。
いいも悪いもなく、起きてしまったことだから。
自分の起きたことを無しにする（ダメとする）ということは、自分の尺度で「いいか悪いか」判断を下していることになると思うわけです。
「あ、こんなこと考えてしまった」「こんなこと思っちゃった」
それはしょうがないことです。
自分の中で勝手に起きてしまったこと。
だから、ただそれをそれとして捉え、ここでは出力してOKなのか俯瞰的に捉えて、自分で選択するのです。
（とは言え、当然、失敗してしまうこともあります。表現してしまってから気がつくことも・・・。「あ、声を荒げて怒っちゃった」とか。そしたら、そこでまた気づくのです。）

冒頭の話に戻ると・・・。
ライブ前、僕は時に緊張している。その時はそれをただ起きていることと捉える。いいも悪いも考えず、ただそれをそれとして捉える。
「あ、緊張してる」
それが消えていくこともある。消えていかないこともある。
「ま、そんなこともある」
なんて、僕の中の流れ。
(起きていることを言葉にするとこんな感じという話です)
このこと、場面を創っていく時も使えることだったりします。
自分に起きたことを使う。
それって、一番場面を創る時に大事なこと。
そこに嘘はないのだから。
自分の身に起きてしまった、いいことも悪いことも、それでただ一喜一憂しないこと。ただ「そのこと」として捉える。
それって、自分を大事にすること、認めることにも繫がることだと思います。

負だと思うことを思ってしまったって、それが悪いことじゃない。
というか、悪い人なわけではない。
ただ、「自分」であるということ。

それは、自分に起きたことも、自分が思ったことも、自分が行動したことも大事にするということ。

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