ロクディムりょーちんの「僕が即興芝居で、こだわること。大事にしていること。」#20 『自分の中にあるものを外に出すこと』

Check

Share on Tumblr

Tweet

今回のテーマは、
『自分の中にあるものを外に出すこと』
即興する上で一番大事なことのお話・・・

自分が感じたこと、思ったことは本当に尊い。
そう強く思います。
それぞれ同じことから連想しても、思うことは人それぞれ。
そして、あることから感じることもそれぞれ別々。
それは人が違うのだから、経験が違うのだから、知っていることも見てきたことも、そして今まで生きてきた環境も違うのだから、当然のこと。
だからこそ、それぞれ（を通して）感じたことは、素敵なことだと思うのです。

この前のワークショップで面白いことがありました。
担任の先生を副担任の先生がクラスの成績が悪いって怒るシーンだったのだけど、
僕は副担任が担任の先生に怒るなんて、立場を越えて（ステイタスで）遊んでいく場面になっていくのかななんて見ていたのです。
でも、やっていた本人たちは、副担任が担任より偉いというのは、自分が習ってきた学校での当然の環境なんだって。だから、経験も多く、偉い副担任の先生が、クラス担当の担任の先生に指導を普通にしていたのだと。
僕や見ていた人たちは、副担任は担任の下についている新人に近い先生だと思っていたから、その思いのギャップに良い意味でビックリしてした、なんてことがありました。

つまり、自分の思いや経験などをそのまま表現してくれると、それはすごく興味深いことであり、その人を知っていけることになるのです。
なのに、一般的なことにしてしまったり、自分の思いを曲げて伝えてしまったり、自分でないもので演じてしまっていたら、せっかくの「興味深くあるはずの自分」から離れてしまい、ただの「世間でいうところの人」になってしまう。
なんてもったいないって思うのです。

あなたであることは、本当に尊い。
それはどんな経験であろうと、どんな思いをしてきたであろうと。
あなたがあなたとしてその思いや感じたことを伝えてくれることが表現してくれることが嬉しい。

だから、臆せず、否定せず、自分に起きたこと、思ったことを伝えてほしい。表現してほしい。
それをやり取りしているのを見ているのは、それこそ生き生きとして、見ていて嬉しい。
そんな場面を見たいし、自分も演じたい。

自分が感じていること、思っていることを大事にできれば（自分を大事にできれば）、
相手が感じていること、思っていることも大事にできるはずです。
まずは、自分。そして相手。

Check

Share on Tumblr

Tweet