ロクディムりょーちんの「僕が即興芝居で、こだわること。大事にしていること。」#22 『遊ぶ』

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『遊ぶ』

今回は「遊ぶ」ということについて。

演じることを英語で「PLAY」と言いますが、その言葉の持つ意味の通り、演じることは遊ぶことだと思っています。
何か自分とは違うキャラクターになってみる。演じてみる。
架空の物語を作る。
相手と楽しみ合う。ふざけ合う。ビックリさせる。影響させる。
全部、こども達もヒーローごっこやおままごとでやっている、「遊び」の延長。。。

ただ、遊ぶということは、ただふざけるのとは違うと思います。
「真剣にふざける」
これが大事だと思うんです。
中途半端にふざけたり、中途半端に遊んだり・・・。
それは、友だちとの間ならいいかもしれないけれど（いや、友だちとも真剣にふざけ合えたら、もっと楽しいと思う）、パフォーマンスする人は特に「真剣にふざけること」が必要。
何事も徹底されていたら（中途半端でなかったら）、見ていてもっと楽しいんです。
（さらに「しつこい」ということも）

「遊ぶ」ことが難しい、という人をワークショップなどでよく対面します。
「遊んで～」と言っても、どう遊んでいいのかわからない。
確かに、何もないところから遊ぶことは難しいし、遊べるものがあったとしても、使い方ややり方がわからないと遊べないことは理解できます。
おもちゃも、持った瞬間にどう使うか自分で工夫して使いこなせる人と、説明書があればそこから発展させて使いこなせる人もいる。
だから、ただ「遊べ」と言っても、「何が遊びなのか」「どう遊ぶのか」と考えてしまって、遊びにくいのかもしれません。

なら、まずは「遊ぶ材料」に気づけて、「遊ぶもの」を見つけて、そしてその遊び方をもっと体験していくしかないのかなと思います。

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どれだけ、遊ぶ材料を見つけることができるのか。
起きていること全てにアンテナを張ることができるのか。
即興において、何かを表現した瞬間から、もう材料が出始めている。
その中で何をチョイスできるのか。
何をチョイスしてもいい！
そして、そこから、どうやって遊ぶことができるのか。
「こんなことでも遊べる」「こんなのもある」
「繰り返したら楽しいね」「もっと誇張したら楽しいね」「それに乗っかり合ってみたらよいね」
みんながその材料から、遊び方を工夫できるようにしていく。
その積み重ねから、遊ぶを学習していくしかないのかもしれない。
遊びを知っていく必要がある！
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遊ぶことは大変。
ほんとは楽チン。
そして、楽しい。
だって、「遊び」だから。

そして、真剣に遊ぶ。
遊び切る。やり切る。
ゴールまで行き切る。
そうしたら、また違う遊び方がしたくなって、また違う遊び方の可能性に気づけて、もっともっと即興で演じることが楽しくなると思う。

遊びは発見。
遊びは楽しい。

もっとたくさん「遊び」を探求したい。そんな風に今後もワークできたらと思います。

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