インプロワークショップ

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ロクディム りょーちんは、こどもたち、親御さん教育関係の方、表現者(役者・パフォーマー)を対象に、即興演劇を使ったワークショップを行っています。

ワークショップをとおして、こどもたち、大人たちが、自分を知り、自分を素直に表現できるようになり、相手と楽しくコミュニケーションを取れるようになること。自分や他者を認め、お互いに思いやり、対等に尊重し合える心を育むことを目的に活動しています。

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即興演劇って…?

台本も演出家も無く、段取りなどなにも決まっていない、その場で創るお芝居のことです。
お互いにやり取りをし合い、未知なる物語を創ります。
パフォーマンスとして評価されるだけでなく、欧米では、コミュニケーション教育や人材育成のために、学校や企業で即興演劇(インプロ)を用いた授業が行われています。
日本でもさまざまな場所で広まりつつあります。

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ロクディムりょーちんの即興演劇・ワークショップって…?

即興演劇(インプロ)とは、台本や段取りが無く、この場で相手と一緒にやり取りをして作って場面を演じていくものです。
準備をして、想定やパターンに従って進めていくのではなく、今この場で起こったことに対応して、相手と一緒に自分たちではわからない方へ進んでいかなくてはいけません。
そのためには、「この場からイメージする力」「自分を素直に表現する力」「相手のことを聞く力(相手の意図を感じる力)」「自分や相手、この場に起きたことに対応する力」などを鍛えていく必要があります。
それを、まずは「うまくいかなくてもいい」「失敗してもいい」ということを体験して、安心できる場でチャレンジしていけるように。皆さんにとって、自分の枠を一歩でも先に広げていくことができるように。そして、相手と未知なることを体験していくことが楽しい、即興で表現していくことが楽しいと実感してもらえるように、参加される皆さんの状況に合わせワークしていきます。

  1. 聞く

    海外の有名な俳優さんも、演技の上で一番大事なことは「聞く」ことだと言う。
    何か自分から演技をしようとするのではなく、相手が言ったことを聞いていたら、そこから、自分の中で何かが起きる。
    相手と会話をする時も、相手と即興や演技でやり取りする時も、まず、この「聞く」というところから始まる。

    そして、相手が言っていること丸ごと聞くことができることが大切。
    言葉尻だけでなく、相手が言わんとしている意図まで含めて聞くことができるようになりたい。

    さらに、聞くのは相手の言葉だけに限らない。自分が何を言っているのか、どう表現しているのか、そして、自分の内なる声はなんと相手から受けて反応しているのか、聞けることも必要。

    「聞く」。
    何かを言おうとすること、表現しようとすることより、まず一番大事なこと。

  2. 表現する

    自分が思ったこと、感じたことを、自分の中に留めておくのではなく、表に現すことが大事。
    自分の中にあるだけでは、それは相手に伝わったことにはならないし、自分でもそれが何であるのか確認することができない。
    表に出してみて初めて、自分の中にあったものが何であるのかわかることができる。
    そして、表に出すことで、相手にも自分が思ったことや、感じたことを伝えることができる。

    「表に出すこと」が大事。

  3. 伝える

    相手に言うことだけでは伝えたことにはならない。
    相手に伝わったことを確認して、初めて「伝わった」。
    伝えることは、一方向ではなく、二方向の作業。

    伝えることは、言葉だけではない。
    エネルギーや思いも伝えることができる。
    それも同様に、表現するだけでは足りない。
    相手にどう伝わっているのか、その行き先までしっかり意識できるようになると、より相手にわかりやすく伝えることができる。

  4. 素直に

    自分の頭で何かを作り出そうとするのではなく、装おうとするのではなく、何かの振りをするのではなく、自分が感じたこと、思ったこと、気づいたことを「素直に」表現できるようになることが大事。
    一般的にどうだとか、社会的にとか、周りに合わせてとかでなく、自分が見て聞いて動いたことから、何を感じるのか思うのか気づくのか・・・。
    素直に表現できるようになれば、自分の身体と頭と心がより繋がっていくことができる。
    より、自分になることができる。

    そして、その人が「素直に」思ったことだから、表に現されたら、その人のことが理解できるし、共感することができる。

  5. 具体的にする

    自分が感じたことや思ったことを一つでも具体的にしてみる。

    例えば、「楽しい」と思った。
    なら、何が楽しいと思ったのか。
    「体育の授業がたのしかった」
    その何が楽しかったのか。
    「跳び箱を跳べたのが楽しかった」・・・。

    具体的にしていくと、自分の思いや感じたことをより掘り下げていくことができる。
    そして、相手の思っていること、感じたことも掘り下げていける。
    よりお互いに理解し合うことができる。

    また、芝居でなら、例えばケーキを食べる芝居をしなくていけなくなったとする。
    でも、「ケーキを食べる」という演技をすることはできない。
    イチゴが生クリームの上に乗っている、クリームたっぷりのショートケーキのワンピースを食べるという演技はすることができる。
    ケーキでは、まだどんなケーキなのかわからないし、振りをすることでしかないが、自分が具体的に思い描いたケーキなら、それを体験することができる。

    場所や、物、そして自分が演じる人、相手も具体的にしてあげると、より自分が見えていく世界が色付けていけて、振りではなく、実感して演じられる。

    だから、具体的にすることは大事。

  6. 気づく

    自分が感じたことに、思ったことに「気づく」。
    相手が言ったことややったことに「気づく」。
    とても大事なこと。

    自分が何をしようかとか、何をすべきかとかと思考の中にいたら、自分や相手やこの場に起きていることに気づくことができない。
    自分の思考の中から出て、今ここにいることができたら、その瞬間瞬間、自分や相手に起きていることに気づくことができる。

    自分の思考は、自分だけの狭い世界。
    思考から外に出て、いろんなことに気づいていける自分になる。
    すると、もっと自分の世界や枠を広げていくことができる。

  7. 共感

    舞台を見て、お客さんは、何かが起きたら当然そう感じるだろうなと思うことを役者さんがしてくれると、嬉しくなる。
    自分もそう思うことを感じてくれるから、共感できる。

    即興の笑いは、「共感の笑い」。
    そう思うよね。そう思っていたよねと、共感するから笑ってしまう。

    だから、頭の中でこうしてやろうとか、こうすべきと思っていると、お客さんが感じていたこととズレてしまい、起きていることを共有できなく、一緒に進んでいくことができなくなってしまう。

    共感を得ていくためにも、自分が感じたことを素直に表現していけることが大事。
    そして、お客さんがどう感じているかと、その心理を知っていけることも大切。

  8. 可能性

    僕は「可能性」という言葉が好きだ。
    ワークすることにおいても、ここに気づけるよ、こんな見方もあるよと、いろんな可能性を示してあげることがすごく大事だと思う。

    自分がここまでとしてしまったら、それが限界となってしまう。
    でも、その先を自分で見ることや感じることができたら、さらに自分を上へ前へと進ませてあげることができる。

    自分の可能性は、どこまでもどこまでも先がある。
    一気に進めなくていい。一歩一歩。
    一歩進んだら、またその先に可能性が広がる。

    僕の仕事は、可能性を伸ばしてあげること。気づいてもらうこと。

  9. 身体に任せる

    思考は、こうあらねば、こうしなくちゃと、身体が本当にしたいことを止めてしまう。
    それによって、感情的にも、身体的にも動きにくくしてしまう。

    熱いものを触ったら、思考的にどうしようか考える前に、「熱っ!」と、身体がその物から離れようとする。
    身体は正しいことを知っている。どうするべきかわかっている。

    だから、自分がしたいように、身体がしたいように任せてあげたらいい。
    そのためには、思考的に対応しようとせず、身体の衝動に任せれる、そんな自分になることが大事。
    そしたら、感情的にも、身体的にも自由になれる。

  10. 起きたことを大事にする

    意識を未来に向けるのではなく、今起きたことに対して向けていくことが大事。
    未来は何も決まっていない。
    だから、未来だけを見ていたら、真っ暗闇で、何をしていいのかわからなくなってしまう。

    でも、今起きたことや、今までしたことはわかる。そのことを大事にし、扱ってあげる。
    そして、そのことを具体的にしていく。特別なことにしていく。

    自分の意にそぐわずに起きてしまったことも、それをどうするかという意識でいれば、そのことを有益に使うこともできる。

    実生活でも大事なこと。未来だけを見るのではなく、今やってること、今あることを大切にする。だから、どう進んでいくべきか見ることができる。

  11. 連想する

    即興することで一番大事なことは、相手が言ったことややったことから「連想」していくこと。
    特別なことにしようとしなくていい。ただ聞いたことから素直に浮かんだことでいい。
    「連想する」とは、自分が経験したこと、体験したことから連なって想像している。
    人は誰しも違う。だから、その人が想像することがもう特別なこと。

    その連想することを相手とやり取りしていく。
    即興することにおいても、相手とコミュニケーションしていくことにおいても大事。
    それが、全て!

  12. 想像する

    想像するとは、見えないものを想像していくこと。
    例えば、ここに冷蔵庫は存在していないけど、どんな冷蔵庫なのか想像し、
    (腰の高さまでしかない、ワンドアの。色は白色で・・・・)
    中には何が入っているか
    (ジャムとマヨネーズが入っている)
    自分で選択をして決めていく。

    他にも、この場面で自分はどんな人なんだろうか、相手はどんな人、ここはどんな場所・・・。想像していく力をつけていくことは、即興する上で必要な力。

    そして、日常でも、こうしたらどうなるのだろうかとか、相手はどんなことを考えているのだろうかとか、「見えないものを想像する力」を養っていくことが大事。

    自分が感じたことを表現できるために、そして相手を思いやれるためにも。

  13. 疑問に思う

    相手が言ったことやったことや、ここにあるものに対してわからないことに疑問に思うことは大事。

    「なんでここにあるのだろう」
    「これはなんだろう」
    「なんで、○○と言ったのだろう」

    知ったかぶりをするのではなく、わからないことは質問していく。
    知らないことはいけないことではない。そのままにしておくから、知ったふりをするから、それが何なのか理解することができず、ギャップが生まれていく。

    即興でも大事なこと。
    疑問に思ったことが、その場面の核だったりする。
    その場にある謎は、解決すべきことなのだ。
    お客さんも、そのことを願っている。
    だから、まずは、「疑問に思う」という癖をつけていく。それが大切なこと。

  14. 決断する

    人はなるべく曖昧にしたがるもの。
    何故かといえば、決断をするとは、責任が生じるものだから。
    しかし、決断したらそれをやるしかなくなり、自分や周りを楽にすることができる。

    どちらにするか決断しなくてはいけなかったら、どうなるだろうか、どう評価されるだろうかと未来の不安をし過ぎず、決めてしまうことが大事。
    間違っていたら、修正すればいい。やり直せばいい。
    決めることで前に進めるのだ。そして決めたことで、間違いに気づけたのだ。

    だから、「決断をする」。
    自分や周りを前に進ませるためにも、大事なこと。

  15. 認める

    人と人は分かり合えないことから始まる。
    違う経験をし、体験をし、同じものを見ても違う感想や違う見方をする。
    それは当たり前なことで、「同じように感じよう」「同じ意見を持とう」とすることのが大変なことなのだ。
    だからこそ、わかり合おうとする。
    一緒に同じものを作り合うのなら、相手が言ったことや価値観をただ否定するのではなく、認めることから始めないと、協働することができない。

    人と人は分かり合えないからこそ、わかり合おうとする。それには、お互いの思いや価値観を認めることが大事。

ワークショップの種類

  1. こどもたちの表現ワークショップ

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    素直に自分を表現できるようになること。他者に同調することだけでなく、自分が何を思い、何に気づき、何がしたいのか、自ら表現をする。そして、他者との違いを認識し、その違いを認め、お互いに尊重し合える関係になれること。そのことを体感してもらえるように、簡単な即興的なゲームを通し体験してもらいます。

    ■こんな効果が期待できます
    ・自分や相手を知って、認め、肯定できるようになる。
    ・いろいろな人や、いろいろな考え方があるという多様性を知ることができる。
    ・協力して何かを創ることを能動的に行うことができる。
    ・想像力を育むことができる。
    ・自分から積極的に表現することを楽しむことができる。

    ■例えばこんなところでワークショップが可能です
    ・学校の特別授業の中で
    ・子どもたちの演劇サークルの中で

  2. こどもたちと親御さんとのワークショップ

    自分のこどもたちにレッテルを貼らずに、フラットな関係になり、お互いが感じたことをやり取りし合う。そして、一緒に同じことを体験し合う。
    そのことで、相手が感じたこと、気づいたことを知ることができ、尊重し合えることができるようになる。
    親だから、こどもだからと、社会的な価値観や関係にとらわれるのではなく、一人の人間として関われるように!お互いを認め合える関係を目指して、ワークしていきます。

    ■こんな効果が期待できます
    ・お互いのことを知ること、気づくことができる。認め合うことができるようになる。
    ・大人への対し方が変わりました(ワークを子どもと一緒に受けたお母さんの言葉)

    ■例えばこんなところでワークショップが可能です
    ・親子カフェで
    ・親子向けのイベント、ワークショップの中で

  3. 教育関係の方、親御さん対象のワークショップ子どもたちに対する方たちが、自ら失敗することを学び、うまくいかないことを体験する。
    こどもたちも一人一人が違う。価値観やパターンに縛られることなく、この場のことに、ここにいるこどもたちに対応していけるように、自分がどうするかではなく、相手にもより意識していけるようにワークしていきます。■こんな効果が期待できます
    ・先生方、親御さん方同士のコミュニケーションを円滑にすることができる。
    ・生徒、子どもたちとどのように接していけばいいか気づくことができる。
    ・相手を知ることで、お互いを認め合うことができるようになる。■例えばこんなところでワークショップが可能です
    ・先生方が集まる集会などで
    ・母親、父親学級などで
  4. 一般の方、または表現者のためのワークショップ

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    ここにいる相手と一緒に「今」を体験し、聞いて感じること思うことを素直にやり取りをし、紡ぎ合う。自分と繫がり、自分になる。相手を認め、相手のしていることに気づく。
    「即興する」ことを体験し、いろいろなことに対応できる自分になれるよう、ワークしていきます。

    ■こんな効果が期待できます
    ・自分で素直に正直に表現することができるようになる
    ・相手に反応してどんなことにも対応することができるようになる
    ・一つのことを興味深く演じることができるようになる

    ■例えばこんなところでワークショップが可能です
    ・主催されるサークルで
    ・演劇教室などで
    ・役者向けワークショップ、学校の授業などで

    ★現在、オンラインでワークショップを行っています。
    また、福岡、松本、仙台など全国で不定期ですが、開催しています。詳しくは下記スケジュールにて。

ワークショップ・プログラムについて

子どもたちのワークショップは45分から、大人たちのワークショップは60分から承ります。
継続的にワークショップを行うことや、発表会を行うことも可能です。
料金については、お問い合わせください。

ワークショップの参加について

下記、イベントカレンダーをご参照の上、「ワークショップに申込む」から申し込み、またはお問い合わせください。

イベントカレンダー

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4月 11 – 4月 14 終日
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