わからないと伝えることから、始まること。

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先日、毎年お世話になっている、埼玉県にある看護専門学校で、オンラインでの授業を行いました。
いつもなら、直接学校に伺い、講堂でみんな集まり、身体と心を動かしながら即興芝居を体験してもらうのですが、
このご時世もあり、みんなの自宅からZOOMを使っての授業となりました。

寂しくはあったのですが、みんなの顔と画面上に一同に向き合えることは嬉しかったです。
授業も、ゆっくりとみんな自身に向き合ってもらいながら、体験してもらうことができました。

終わって数日後、先生から、授業を受けた皆さんからのレポートが送られてきました。
たくさんの気づきをいっぱい書いてくださっていました。

何より、みんなが多く書いてくれたことは、
「わからないことをわからないと伝えることの大切さ」
に、ついてでした。

知らないと言うことがどんなにいけないことなのか、
そしてわからないと伝えることがどんなに恥ずかしいことなのか、
できないということがどんなに自分を責めることになっているのか。

それに苦しんでいるみんなに、授業中も何度も伝えました。

「知らないことは、みんなのせいじゃない。
知る環境になかったからかもしれない。誰も教えてくれなかったからかもしれない。
知らないことがいけないんじゃない。
そこで知ってるふりをしてしまうから、困ってしまう。
だからこそ、自分が知っていくためにも『知らないです』って言えてほしい」

「わからないって言っていい。
それは、伝えて側の問題かもしれない。
僕の授業でも、やることがわからなかったら、いっぱい『わからない』って言ってほしい。
そしたら、あなたがわかるまで伝えるから」

「できないことはしょうがない。できないって気づけることが大事。
そしたら、練習すればいい。
できないことで諦める必要も、自分を責める必要もない。
ダメなことだと思うから、そこから目を背けるんだ。
ダメなことじゃない。ただ、今、できないだけ」

わからないって、授業でも言ってみようと思います。
って、多くの人がレポートで書いてくれました。

うん。
その一歩が、あなたの人生に、そしてこれから関わる患者さんたちに素敵なことになっていくと思います。

今回もこのような授業を企画してくださった、吉川先生、学校の皆さん、ありがとうございました。
またやりましょう。

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