ロクディムりょーちんの「僕が即興芝居で、こだわること。大事にしていること。」#8 『起きたことにどう対応するのか』

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『起きたことにどう対応するのか』

即興を学び、そしてパフォーマンスしてきて、体感してきたことの一つ。
「起きたことに対してどのように対応していくか」

起きたこと・・・
自分にとっていいこともあれば悪いこともある。
即興の芝居においては、それをどう使っていくか、そこが大切なのだと思っています。

例えば、場面の最中に、
相手の名前を間違えて呼んでしまった。
「え？誰？もしかして、私以外の女もいたの！？」
シーンが展開していく材料になったりする。

起きたことを無しにしたり、訂正するのではなく、それを使ってシーンをさらに興味深くしていく。
せっかく起きたことなのだから、プラスにして生かしていく。

それは失敗だけではなく、自分から相手から起きたことを有効的にしてあげる。建設的に積み上げていく。乗っていく。これも、起きたことに対応していくことだと思います。

そして、いつ何時、何が起きるかわからないのです。
というか、いつもそれは起きている。
アンテナは常に貼り続けていなくてはいけません。
無駄なことは絶対にないはず。
常にその意識でいることが重要なのだと思います。

「起きたことを使う意識」
それを常に癖付けていれば、どんなことにも対応していけるし、反応していける。
シーンを作っていく中でとても有効的なことです。

そして、このことは芝居においてだけではなく、実生活でも意識していけることだと思います。

自分の身の上に起きたこと。
それをどう捉えていくのか。

「ああ、なんでかなぁ」
と、起きた事実だけに意識を向けるのではなく、
どうしてそれは起きたのか、そしてそれをどう捉えていくか。
常にそれを使っていく意識。
起きたことには意味があるはずと、捉えていく意識。
そうしていく気構え。
それが大事なのだと思います。

怒ることも、悩むことも、大変なことも、悲しいことも、
そのものだけを見るのではなく、俯瞰してその背景や、そう感じた自分や、それを今どうしていきたいのかと、視点を変えていけること。

「起きたことにどう対応していくのか」
僕は、このことを即興していくことで、大いに学びました。
そして、ただ流されていくのではなく、使っていくという意識で対応していくことを経験していきました。

その学びや経験が、より想定外なことにも対応できるようになっていける。
これからもさらに広くにさらに深く、今を見つめていこうと思います。

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