ロクディムりょーちんの「僕が即興芝居で、こだわること。大事にしていること。」#26 『決断する』

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今回のテーマは、「決断する」
即興も人生も選択の連続。
だからこそ、決断をしていく大事さを痛感します。

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決めると言うことは、大変な作業であることは、身をもって体験しています。
でも、心から言いたい。
「決断するべきだよ」と。

即興で場面を作っていく時において、決断しなくてはいけないタイミングが何度か訪れます。
自分を誰とするのか、この場所はどことするのか、そしてどのポイントを掴み場面を作ることにするのか・・・などなど。

即興において、基本、間違うことはないと思ってますし、完璧に正しいこともないと思っています。
だからこそ、その人がただ何をチョイスするのか、何を決断するのか。
正解がないからこそ、自分で（自分たち）で決断をしない限り、前へと進んでいかないのです。
そして、具体的になっていかないのです。

台本のある芝居だと、自分が何者なのか、相手が何者なのか、自分がどこにいるのかわかっていないと演じられないのに、即興芝居だと言葉を交わせてしまう分、わかっていなくても先へと進んでしまうことが可能です(先というか、何もわからないという先に)。
自分（たち）が何をしたいのかわかっていないのに、情報だけ広げられてしまうのです。
もちろん、そこからも場面を作っていくことは可能ですが、まずは癖付けとして、自分がわかることを増やしていくことが大事だと思っています。

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俗に、「プラットフォーム(設定)」というものがあります。
即興というわからないところに行くからこそ、最初に自分がどこに立っていて、どこに向かおうとしているのかはわからないといけない。
(行き先へ向かう電車が出発する場所だから、プラットフォームという言い方をするのだと思います)
即興だからって、何も見えない暗闇の中に、最初から立っていてはどこにいっていいかも、何をしていいかもわからない。
まずは、自分が立つ場所を決める。
そして、一歩一歩、自分がわかることを増やしていく。
足下を固めていく。
つまり、自分のつま先は崖の先端なのだけど、その崖の先端をちょっとづつ増やしていく作業。
でも、その先は何も決まっていないから、常に崖の先端。

そして、場面を作り始めている中でも、自分が何をチョイスするのか、何を決断していくのか、それも大事。
極端な話をすれば、「何も決断をしない」という決断をすることさえ、有効！
「何も喋らない」ということさえ、素敵なアイデア！
そう。ただ、決断をすればいいんです。

そして、それを相手に、お客さんたちに伝わるように表現をする。

その決断をしていくことが、場面を決めていくことにおいて、とても大切なことになるのです。

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また、場面のポイントも自分たちで見つける。
そして、これでいくという決断をする。
先にも言いましたが、正解不正解はない。むしろ、決めないことが、うまくいかない原因となる。

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その人がした決断は尊い。その人が自分で決めたことなのだから。
そして、決めたからにはそこに向かう。
また決断をすることが必要だったら、今までしてきたことから、決めていく。

時に、その決断でうまくいかない経験をするかもしれない。
それはそれ！ただうまくいかなかっただけ。いいも悪いもない。
次回は、違うチョイスをしてみればいいだけ。
もしくは、途中で止めてみてもいいかもしれない。
失敗は成功をするためのものだのだから。

だからこそ、決めることを怖れない。
うまくいかないことを怖れない。
決めたら、一歩そこへ進んでみる。
まずは、慣れてみよう。一歩進んでみよう。

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「決断する」
それをしたからって、自分の全てが決まってしまうわけではない。
ただのチョイス。
そして、その決断を重要なものにするかも、自分のチョイス。

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